ISBN4-88978-998-7 | 昔の活版印刷はほとんど姿を消し、あらゆるものがデジタル化され、電子書籍なるものまで現れるようになった。本書は活字の味わいと魅力に未だにこだわる本好きの人のために、改めて活字印刷の歴史と現状を見直し、活字文化の意義とその行方について考えたものである。 |
田中 薫著 四六判 330頁 定価(本体2300円+税) |
主な目次 | |
1 私の活版体験――レイアウターの実態 2 印刷の現在――無版印刷の時代 3 活字とは何か――活版印刷と四つの版式 4 活字印刷の工程――母型の製作から解版まで 5 本木昌造と日本の活字印刷――活版印刷術の先覚者 6 明治以前の書籍印刷@――グーテンベルク以前 7 明治以前の書籍印刷A――グーテンベルク以後 8 明治初期の出版活動――明治・大正期の出版界 9 号数活字からポイント活字へ――活字の大きさの三系列 10 写真植字の登場――写植の特徴と普及した背景 11 写植と新字体――文字盤開発と書体コンクール 12 CTSからDTPへ――フォント文字の登場 13 活字と情報量の拡大――活字の普及とメディアの発展 14 活字の現在――日本の活字メーカーとその現状 15 メディア史のなかで――活字の位置をさぐる 16 DTP時代を迎えて――編集・デザインの現場では 17 九州、宮崎と印刷――伊東マンショと福沢諭吉 18 メディア表現論への展開――新しい創作人間像 |