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ISBN978-4-88978-102-1 |
榎本 稔著 |
四六判 170頁
定価 (本体1,300円+税) |
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がむしゃらに生きる |
私は平凡ではありましたが、恵まれた人生であったと思う。
父と母、祖父と祖母、四人兄弟妹とそれに、おじ、おば、いとこも多くおり、一般的ではありますが、幸せな家庭に育ったと思います。
祖父の兄、榎本利一先生や、父が親しくしていただいていた中西先生や土橋先生にお世話になり、株式会社栗本鐵工所に入社出来ました。
会社に入った後も、五十嵐さんを始め多くの皆さんと共に、苦しんだり、楽しんだりと、思う存分仕事に没頭出来ました。
設計部門に始まり、製造、サービス、営業と、大阪を一度も離れることなく三十五年間、そして、四年間のブランクの後、ふたたび二年間の事務代行契約で勤めることが出来たのも、皆さんのご協力の賜物と思っております。
また、全国の砕石業界の皆さんとは、栗本鐵工所にいたおかげで親しくお付き合いをさせていただくことができ、本当に心から感謝する次第です。
四年間の恋愛の末結婚、三人の子供と六人の孫にも恵まれ、長男も栗本鐵工所にお世話になり、この上ないものと思っています。
これからは、喫茶店と小さな会社(警備会社)の経営をしながら、商工会議所議員、自治会会長、食品衛生関係の理事等などを通じて、商店街の繁栄、地域の活性化をはかり、少しでも皆様のお役に立つこと願い、残された時間を使ってお返しすることができたらと思っています。
最後に皆様に一つ密なる極意を披露して終わりたいと思います。
私の頭は、一つしかありませんが、判断に迷った場合、まず自分の考えに固執しないで、他人の頭と自分の頭を入替え、瞬時に判断する。 長い人生、幾度となく岸壁に立たされることがありましたが、その時々に頭を置替えて答えを出してきました。
初めて出版するにあたり、自分の人生について駆け足で振り返り、新ためて思いますに、お付き合い下さった皆様に心よりお礼申し上げます。
また、本書をまとめるにあたって、私の読みにくい字をパソコンに打ち直してくださった牧美智代さん、唐金博子さん、そして、最後に本書の出版にあたっていろいろとご支援、ご指導をくださった燃焼社社長の藤波優さんには心より御礼申し上げます。
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