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文芸

ISBN4-88978-056-4

小川 守正著

四六判 165頁
定価 (本体1,200円+税)

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続 平生釟三郎・伝
昭和前史に見る武士道

平生釟三郎は戦前、実業家・社会奉仕事業家また政治家として極めて多彩な活動をした異色の人物です。
平生は、彼を知る誰からも武士道精神の具現者として称えられていました。
彼は人に自分の考えや思想を強要したことは一度もありませんでしたが、自身はその多彩な活動のすべての場に於いて、武士道精神を発揮し、なかでも政治活動の場では、最も端的にその本領を発揮しました。
しかし、その平生の政治活動として世に知られているのは文部大臣としてのみで、その文相の地位も広田内閣が11ヶ月という短命であったため、具体的な業績を残すことはできませんでした。
ところが、平生の政治活動は昭和4年の浜口内閣成立の頃から太平洋戦争の開戦まで果敢に続けられていました。
この12年間は、政党政治が圧殺され軍部が権力を握るまでの日本の歴史の最も暗い時期であり、この暗い谷間の期間は軍部に迎合する似非政治家以外の政治家にとっては、極めて困難かつ危険な期間でした。
平生は、この困難な時期に、武士道の神髄とも言うべき身の危険をも顧みず、自らの信ずる正義の道を驀進しました。
平生は職業政治家ではなく民間人であったが故に、議会で派手に演説するという場はありませんでしたが、その活動は彼等以上に激しいものでした。
本書は、昭和4年から16年までの12年間の平生の政治活動にスポットを当てたもので、前著『平生釟三郎・伝』で触れることの出来なかった部分を補完したものです。
本書によって一人の誇り高き日本人の生き様を知っていただければ幸いです。