|
ISBN978-4-88978-072-7 |
大槻 博 大槻 きょう子共著 |
A5判 226頁
定価(本体2,200円+税) |
|
|
|
|
英語史概説 |
現在の現象を知るためには過去の事実を知らねばならないことがある。 それは英語にも言えることであり、現在の英語の現象は歴史的に変化をする際に生じたものが多い。 同時に、英語の過去に触れるならば、英語の学習はもっと興味を引くであろうし、理解が深まると思われる。 本書は英語の現在の状況は過去に生じた結果であることを伝えることを意図したものである。
英国は多くの民族との接触により形成され、その結果英語は外国語の影響を受けて変化をしてきた。 本書は、英語の歴史を民族の歴史と重ね合わせ、英国の歴史、語彙、綴り、発音、文法などについて過去から現在までの変遷を説明したものである。 なおその際、以下の理由により、古期英語、中期英語に重点をおいた。
英語はゲルマン語に属し、古期英語はおおよそドイツ語と同じような言語であったが、古期英語末期から中期英語初期にかけて、形態と統語の部門で大きく変化し、今日の英語に近づいていった。 また発音においても中期英語末期から近代英語初期にかけて大きく変化し、今日の発音に近づいてきた。 これらのことから英語の歴史は近代英語初期に終えたと言っても過言ではないといえるであろう。 そのような理由で、本書においては近代英語初期までを扱った。
「第1章 インド・ヨーロッパ言語族」 「第3章 借用語の増加」 「第4章 文字と綴り字法の変化」 「第5章 発音の変化」 「第6章 形態の変化」 「第7章 統語の変化」は大槻博が、「第2章 英語史概略」は大槻きょう子が分担した。
浅学非才な者が著したので、思い違いがあると思える。 ご指摘頂ければ幸いである。 |
|