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工学

ISBN4-88978-

西上 泰子著

四六判 200頁
定価(本体1,800円+税)

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砂漠とバナナが人類を救う!

新説・石油がなくなる日

私たちが老年期を迎える21世紀後半は、エネルギー危機で、日本はもちろんのこと世界中は大混乱に陥っているのかもしれない。
「省エネと自然エネルギーだけでエネルギー問題を解決する事はできない」という世間の意見に対し、「解決できる」と提案したい。
そして、「世界一の資源少国で、かつ世界一の石油中東依存国の日本は原子力なしではやっていけない」という意見に対しても、「やっていける」と反論したい。
本書の中で登場するグローバルバイオメタノール(GBM)構想を実現すれば、「温暖化も放射能もない、持続的社会」を構築できる。
自然エネルギーが豊富で、化石燃料枯渇後もおそらく一人勝ちするであろう米国と同じ視点で、エネルギー危機の進行を静観していてはいけない。
将来、通貨としての強い円は国力の衰えとともに価値が下落するかもしれないが、今のところは、自然エネルギー利用社会の「グローバルスタンダード」を作り上げるための資金や技術力を日本は十分持っている。
そしてエネルギー危機による打撃も大きいがゆえに、その実現を最も必要としている国でもある。
この本の目的は、地球の持続性を考慮しながら、これから21世紀に経済発展を目指していく開発途上国と協力して、エネルギー危機を回避する方策を提示する事である。