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書籍

ISBN978-4-88978-111-3

本渡 章著

四六判 180頁
定価 (本体1,400円+税)

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アベノから日本が見える


 アベノの由来にはじまる物語が、日本史のイメージをゆたかにひろげる」「日本と世界の衝突が通天閣を生み、大阪を爆発させた」「ヨコのものがタテになった大阪大改造と街が見る夢(御堂筋)」「西洋を追いかけ走りつづけた大阪で、遊びと娯楽は」大阪の歴史がよくわかる。


主な目次

第1章 アベノから日本が見える
「アベノの由来にはじまる物語が、日本史のイメージをゆたかにひろげる」

アベノてどこ?/阿倍野と阿部野と安部野と安倍野/アベノの阿倍一族/アベノはむかし、島だった?/空海・アメン・アベノ/アベノの美しきヒーロー/アベノと天王寺の境界は/天王寺は地名にあらず/四天王寺前夕陽ヶ丘の物語/海の匂いと岸辺の松/南へ北へのびる道/歴史街道がまじわるところ/奈良・高野・紀州へも/日本史の中のイメージ/天王寺ふたたび/藤沢桓夫の中学校/ハルカスから見晴るかす/通天閣・新世界への道

第2章 通天閣から世界が見える
「日本と世界の衝突が通天閣を生み、大阪を爆発させた」

煙の都の通天閣/あのころ日本は若かった/新世界の100年前/昭和の万博、明治の内国博/おどろきの冷蔵庫/文明開化の音がする/泥縄式の国づくり/眠らない工場、火をはく機関車/道路からはじまった大改造/江戸時代が終わった/鎖国とはなんだったのか/鎖国と開国のおもてとウラ/外国に慣れた街/薩摩がイギリスにやぶれたとき/福沢諭吉が説いた西洋文明論/日本ががんばった時代/「おクニは?」「大阪でおます」/日本国民か大阪人か/外国が大阪にやって来た/ふつうの人たちが見た文明開化/博覧会は大阪の何を変えた/大阪は周期的に爆発する

「西洋を追いかけ走りつづけた大阪で、遊びと娯楽は」

大阪の恩人といわれた男/明治最大のイベントの功労者/「新しい文明と夢」の中身/明るい初代通天閣/舶来メッキをかくさない/通夫と貞雄の夢/殖産興業と遊び場/遊びをせんとや生まれけむ/遊ぶよりはたらく方がえらいのか/産業革命のイギリスで/そして大衆娯楽が生まれた/遊びの危機/せわしない時代/あれよあれよというまに/日本の頂点の時に/新世界のたどった運命/不況と戦争のさなか/大阪はどうなっていたか/ふたつの力/はやすぎた登場/故郷とのつきあい方/のぼってのぼって、いそいでいそいで/ビリケンさんはアメリカ生まれ/人間を人間らしく

第3章 御堂筋から大阪が見える
「ヨコのものがタテになった大阪大改造と街が見る夢」

歴史のメインストリート/これを知らずして/墓穴を掘ることになっても/計画なければ未来もなし/人生は短し街の命は長し/折れられない市長/大阪大改造計画/大阪とマンチェスターの大問題/道路が道路でない/近代都市は道からできる/関東大震災後の新計画/江戸時代の御堂筋構想/御堂筋が特別の道だったわけ/南北に通るものを横という/大阪の中心が移動した/メインストリートが変わった/歴史にのこる難工事/イチョウが選ばれた理由/御堂筋開通の日/天王寺公園での市葬/大大阪にほしかったもの/大阪緑化の大計画/誕生後の受難/昭和10年ごろの御堂筋/御堂筋の地名は語る