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ISBN4-88978-008-4 |
葛西 進司著 |
A5判 100頁
定価(本体1,800円+税) |
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国と国でなく、人間に目線を置いた国際関係論 |
新・国際関係論 |
20世紀はどんな時代だったのか、21世紀は何処へ向かうのか―この大きな命題に[正解]を見つけ出すことは困難である。 だが一つだけ[正解]への手がかりを得られるとすれば、20世紀の後半から、世界は、国際関係でそれまでの国家単位から、個人を単位とする考え方に変わってきている、ということである。 人間の尊厳性を大切にする、いわば人間の保障(Human Security)という視点へと重点をシフトしている、と言える。 冷戦終結後、南北問題が抱える貧困、食糧等の諸問題、さらには人間、モノ、カネの自由な移動にともなう摩擦問題があぶり出されている。 国際社会は、人間の保障を求め、個人が個人の発想で国際貢献することの大切さに気づき始めた。 本書は、国と国の関係を論じることを重視していた従来の国際関係論とは違い、人間に目線を置いたアプローチを基本にしたものである。
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