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ISBN4-88978-005-X |
上杉 千代子著 |
四六判 272頁
定価 (本体1,600円+税) |
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ウイスキー夫妻の100日間列車の旅 |
南欧の風に誘われて |
「一ヶ月も二ヶ月もよくもまあケンかもせず、仲良く旅ができますね。」誰もが驚く。 それまで親友とまで思っていた二人が、わずか二週間やそこらの旅行でも、決別寸前までいったり、新婚旅行で幸せ一杯出かけていった二人が成田(関空)離婚なんてのは耳にして久しい。 実際、私の親しい友人開口一番、「あんなケチな夫とは二度と旅行したくないわ」と言った。 私たちも長い旅の間には、虫の居所の悪い時なぞ、大いにケンカする。 ほとんど主人の行状に対して私が腹を立てるのであるが、そんな時には、別行動をとったりして頭を冷やす。 夫婦だから、まあ大したことにはならずいつも私が諦めている。
この書は観光案内でも教養書でもなく、ただの旅行記である。 弥次さん喜多さんの珍道中の夫婦版で、軽い気持ちで、楽しく読んで頂ければ幸いである。
旅の途中で多くの素朴な人々と知り合いになった。
とりわけ、列車のコンバートメントは一番愉快な場所だった。
旅のヴェテランが、ホテルやレストランの実感的評価、事件への対処から、現地の人々との忘れえぬふれあい、文明批評まで、(ケンカしつつも?)幸運に恵まれた旅の喜怒哀楽を生き生きと綴る! |
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